仕事の基本はどこも同じだから、まずは社会人として自覚することが大切です。仕事力を身につけることで、世の中が見えてきます。
それは同時に、自分が見えてくることでもあるでしょう。最初の段階で大切なのは、情報に振り回されないことです。
「20代でやっておくべき」「30代でやっておくべき」などという書籍や情報が世の中にあふれていますが、キャリアアップには個人差があります。
自分のキャリアの描き方は自分が決めるものなのだと心得ましょう。しばらく働くうちに、少しずつ仕事というものの全体像がつかめるようになります。
ここでは自分の組織の中での立ち位置を大まかに決めてしまうのも1つの方法です。ゼネラリストかスペシャリストか、など。
人を動かしていく、主任や看護師長のような管理者としての適性があるか否か。判断は難しいところですが、自分の仕事ぶりや上司の日常の様子などから、組織人としての自分の適性を判断してみましょう。
それが決まれば、あとは専門分野の選定です。やりたいと思う仕事に必要な知識やスキルを積極的に身につけなければなりません。
難易度の高い資格を目指すのか、ややハードルを下げて一つずつ着実に必要なものを習得していくかというところを考えます。
自分を支える知識やスキルの獲得には、井戸掘り型と、幹→枝葉型の2種類があります。いくつかの分野を深く掘るか、それとも柱となる分野を一つに絞り、それを確立してから派生的に枝葉となる知識・スキルを広げていくかということです。
こうしてキャリアを描いていきますが、大前提として忘れてはならないのが健康管理。栄養バランスのとれた食事や適度な運動、十分な睡眠時間を確保し、心と体が全ての基本と認識して、キャリアアップを始めましょう。